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孫のせいで、コロナ自粛中のパーティーがバレた県知事

カズ日記
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私が住んでいる県の知事は、コロナ感染者の推移にとても敏感だった。どこかでクラスターが発生す

ると、職員を送り込み、徹底的に調査、消毒、2次災害を防ぐなど感染防止に努めていた。

県職員がコロナ自粛中に居酒屋で会合したことが発覚すると、すぐに県職員を処分し、自身の給料を3

か月間無給にしたり、会見を開いては何度も謝罪するほどその姿勢は徹底していた。

そんな知事の姿勢に県民もクラスターが出ないように会合を控えたりしていた。

店の人たちも県知事の徹底ぶりに、本音は客が来てほしいけど、今は我慢という気持ちになっていった。

それでも感染者は増加していった。

知事は毎日会見を開いて、感染防止を訴えていった。

そんな或る日、テレビをみると、小学生が教室で冬休みの思い出を発表していた。

教室には各社のテレビカメラマンやレポーターで溢れていた。

そうか、1月の下旬というと3学期の始業式か。

子どもたちも出かけられず、友達と遊ぶこともできずかわいそうだな。

そう思ってテレビをみていた。

案の定、子どもたちは家から出ることができず、残念だったなどという発表が多かった。

春には終息するといいな。そう思って次の子どもの発表を聞いた。

その男の子は変わった苗字で、県に10件ほどしかないそうだ。

知事も同じ苗字で、誰もが知事の孫だと分かった。

「冬休みの一番の思い出は、正月におじいちゃんとパーティーをしたことです。議員さんや職員の人たちがたくさんきました。おじいちゃんたちは、お酒を飲んで、カラオケを歌ったり、とても楽しそうでした」

終わった瞬間、変な空気が流れたのはテレビからも伝わってきた。

担任は怪訝な表情を浮かべながら拍手をしていた。

カメラマンやレポーターはコソコソと何か話している。

すぐにこの情報は伝わり、知事が謝罪会見を開いたのはいうまでもない。

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